歴史が息づく入り江、義経の舟隠し
石川県志賀町笹波にある「義経の舟隠し」は、源義経が兄・頼朝の追手から逃れる途中、舟を隠したと伝えられる岩場です。
文治2年(1185年)、義経と弁慶一行は奥州へ向かう途中、荒波を避けるためこの地に舟を隠したとされ、48隻もの船が収まったという伝説が残っています。
地形は、間口約30m・奥行約100mの細長い入り江で、沖からは見えにくく、まさに「舟隠し」にふさわしい自然の造形。
断崖絶壁に囲まれたこの場所は、歴史の舞台であると同時に、日本海の荒々しい風景と静けさが共存する神秘的なスポットです。
周辺には自然歩道が整備されており、「ヤセの断崖」へと続くルートもあります。
海辺の散策を楽しみながら、義経の足跡に思いを馳せることができる場所です。